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M’s clean systemのクリーン通信~基礎~

皆さんこんにちは!

株式会社M’s clean systemの更新担当の中西です。

 

~基礎~

 

清掃業というと、掃除機をかけたり、床や窓を拭いたりする仕事をイメージする方が多いかもしれません。しかし、専門的な清掃業務では、ただ目に見える汚れを落とせばよいわけではありません。

建物には、ほこり、砂、油、皮脂、水あか、カビ、さび、食品汚れ、薬品汚れなど、さまざまな汚れが付着します。さらに、床、壁、ガラス、金属、木材、石材、樹脂、布など、清掃する素材も多種多様です。

同じように見える汚れでも、原因や成分が異なれば、適した洗剤や道具も変わります。強い洗剤や硬いブラシを使えば汚れが落ちるとは限りません。素材を変色させたり、表面に傷を付けたり、光沢を失わせたりする危険があります⚠️

清掃業に求められるのは、力任せにこする技術ではなく、汚れと素材を正しく見極め、最小限の負担で美しく仕上げる技術です。

今回は、清掃業の基本となる汚れの判断、洗剤の選び方、作業手順などについてご紹介します。

清掃前に汚れの状態を観察する

専門的な清掃は、すぐに洗剤をかけるところから始まるわけではありません。

まず、汚れの色、範囲、硬さ、におい、付着している場所などを確認します🔍

床に黒い汚れがある場合でも、靴底による擦れ、油汚れ、カビ、床材の変色など、複数の原因が考えられます。

浴室の白い汚れも、石けんかす、水道水に含まれる成分、洗剤の残りなどによって性質が異なります。

汚れの種類を間違えると、適切な洗剤を選べません。

油汚れへ水だけを使っても十分に落ちない場合があります。反対に、酸に弱い素材へ酸性洗剤を使うと、表面を傷める可能性があります。

いつから汚れが付いているのか、どのような環境で発生したのかを確認することも重要です。

飲食店の厨房であれば油や食品、浴室であれば水分や石けん、工場であれば機械油や粉じんなど、場所によって汚れの傾向が変わります。

酸性・中性・アルカリ性を理解する

洗剤には、酸性、中性、アルカリ性などの性質があります。

一般的に、油や皮脂などの酸性寄りの汚れにはアルカリ性洗剤、水あかや尿石などのアルカリ性寄りの汚れには酸性洗剤が使われます。

中性洗剤は、素材への影響が比較的少なく、日常清掃や軽い汚れに適しています🧴

ただし、汚れの性質だけで洗剤を決めてはいけません。

清掃する素材が、その洗剤に耐えられるかを確認する必要があります。

天然石、アルミ、木材、塗装面などは、強い酸やアルカリによって変色したり、表面が荒れたりすることがあります。

初めて清掃する素材では、目立たない場所で試験します。洗剤を少量付け、色、艶、手触りなどに変化がないかを確認してから、広い範囲へ使用します。

洗剤の性質を理解し、汚れと素材の両方に適した製品を選ぶことが、清掃技術の基本です。

洗剤は濃いほど良いわけではない

頑固な汚れを見つけると、洗剤を濃くすれば早く落ちると思われがちです。

しかし、濃度が高過ぎる洗剤は、素材への負担を大きくします。

洗剤が床や壁に残り、べたつき、変色、滑りなどの原因になることもあります。

製品ごとに指定された希釈倍率を確認し、正しく計量することが重要です。

目分量で混ぜると、作業者によって濃度が変わり、仕上がりや安全性に差が出ます。

計量カップや希釈ボトルを使用し、誰が作業しても同じ濃度になるよう管理します📏

軽い汚れには薄い濃度、頑固な汚れには指定範囲内で濃度を調整するなど、状態に応じて使い分けます。

洗剤の量だけに頼るのではなく、温度、接触時間、道具、物理的な力を組み合わせることが大切です。

洗剤を反応させる時間を確保する

洗剤を付けてすぐに拭き取ると、十分に汚れを分解できない場合があります。

汚れへ洗剤をなじませ、反応するまで一定時間待つことを、浸透時間や作用時間と呼びます⏳

油汚れへ洗剤を塗布し、少し時間を置くことで、固まった油が柔らかくなり、少ない力で落としやすくなります。

ただし、長時間放置すればよいわけではありません。

洗剤が乾燥すると、汚れと一緒に固着したり、素材へ染み込んだりすることがあります。

作業場所の温度や風、日光の当たり方などを確認し、乾燥する前に洗浄します。

洗剤の性質と素材への影響を考え、適切な時間を判断することが職人の技術です。

最も弱い方法から試す

専門清掃では、素材への負担が少ない方法から試すことが基本です。

最初は水拭きや中性洗剤を使用し、それで落ちなければ洗剤の種類や道具を変えます。

いきなり強い薬剤や硬い研磨パッドを使うと、汚れは落ちても素材を傷つける可能性があります。

一度付いた傷や変色は、清掃だけでは元に戻せません。

柔らかいクロス、スポンジ、ブラシ、パッドなどを段階的に使い分けます🧽

同じ色のパッドでも、メーカーや種類によって研磨力が違う場合があります。

道具の見た目だけで判断せず、製品の用途や素材との相性を確認します。

汚れを落とすことと、素材を守ることを両立するためには、必要以上に強い方法を選ばないことが重要です。

上から下、奥から手前へ進める

清掃作業では、効率的な順番があります。

基本的には、天井、照明、棚、壁、家具、床というように、上から下へ進めます。

床を先に清掃しても、その後に棚や照明のほこりを落とせば、再び床が汚れてしまいます。

部屋の中では、奥から入口へ向かって作業します🚪

入口から始めると、清掃した場所を何度も歩き、足跡や汚れを付ける可能性があります。

ほこりの移動、水の流れ、人の動線を考えながら、二度手間にならない順番を決めます。

複数人で作業する場合は、担当範囲や進行方向を事前に共有します。

同じ場所を重複して清掃したり、清掃済みの場所を別の作業者が汚したりしないよう、チームで連携します🤝

乾式清掃と湿式清掃を使い分ける

ほこりや砂が多い場所を、最初から濡れたモップで拭くと、汚れが泥状になって広がる場合があります。

まず掃除機やダストモップで乾いた汚れを取り除き、その後で水拭きや洗剤洗浄を行います。

これを乾式清掃と湿式清掃の使い分けと考えることができます。

乾式清掃は、ほこり、髪の毛、砂などの除去に適しています。

湿式清掃は、皮脂、油、飲み物など、表面に付着した汚れを除去する際に使用します💧

素材や汚れによっては、水を使用できない場合もあります。

電子機器の周辺、木材、特殊な床材などでは、水分量を抑えた清掃が必要です。

洗剤分を残さないすすぎ技術

洗剤で汚れを落とした後は、洗剤分と汚水を取り除きます。

洗剤が床へ残ると、べたつきが発生し、ほこりを引き寄せやすくなります。

床が滑りやすくなり、転倒事故につながる可能性もあります⚠️

水拭きや汚水回収機を使い、洗剤分を残さないようにします。

ただし、水を使い過ぎると、木質床材の膨れや接着部分の剥がれにつながる場合があります。

素材に応じた水分量で、すすぎと回収を行うことが重要です。

最後に乾燥状態を確認し、必要に応じて送風機や換気を利用します。

目に見える汚れだけを追わない

清掃品質は、目立つ汚れだけを除去すればよいものではありません。

ドアノブ、スイッチ、手すり、机の縁、椅子の背もたれなど、人の手が触れる場所には皮脂や細かな汚れが付着します。

家具の下、壁際、巾木、設備の裏側なども、ほこりがたまりやすい場所です。

部屋全体を見渡し、どこに汚れが集まりやすいかを考えます👀

定期清掃では、毎回すべてを同じように清掃するのではなく、汚れやすい場所を重点的に確認します。

施設の利用方法や人の動きを理解することで、効率的で質の高い清掃につながります。

まとめ

清掃業の技術は、ただ強くこすって汚れを落とすことではありません。

汚れの種類と素材の特徴を見極め、適切な洗剤、濃度、道具、作用時間を選ぶことが重要です。

最も弱い方法から試し、素材への負担を抑えながら、必要な汚れだけを確実に除去します。

上から下、奥から手前という順番を守り、乾式清掃と湿式清掃を使い分けることで、作業効率も高まります。

清掃後に洗剤や水分を残さず、安全で快適な状態へ仕上げることも専門技術の一つです。

汚れを正しく理解し、建物や設備を傷めず、本来の美しさを取り戻す。

その観察力と判断力が、清掃業の品質を支えているのです🧹🔍✨